この記事は、CAMPHOR- Advent Calendar 2020 25 日目の記事です。
こんにちは、CAMPHOR- 10 期代表の @p1ass です。
今年も多くの方に Advent Calendar を書いていただきました。更新担当の asamas さん、記事を書いてくださった方、本当にありがとうございました!
この記事は Advent Calendar の最終日の記事ということで、2020 年の CAMPHOR- の総括をしたいと思います。
2020 年は新型コロナウイルスの影響で多くの苦労をした 1 年でしたが、その中でも
- 新型コロナウイルスの対応に追われた 2020 年の振り返り
- With コロナ時代における「リアル」なコミュニティの存在意義
をピックアップして、思いの丈を語りたいと思います。
この記事を読むことで、より多くの方に CAMPHOR- のことを知ってもらい、CAMPHOR- に訪れる方が増えることを願っています!
新型コロナウイルスの対応に追われた 2020 年の振り返り
今年 1 年はなんと言っても、新型コロナウイルスとどう向き合っていくかが最も大きな議題でした。
CAMPHOR- DAY のオンライン配信の決定
私が代表に就任した 2020 年 1 月はそこまで新型コロナウイルスの影響はまだ出ておらず、企業様とのイベントや、毎年行っているCAMPHOR- DAYという企業のテックカンファレンスを模したトークイベントを計画していました。
しかし、2 月になるとCookpad TechConf 2020やDeNA TechCon 2020など様々な企業カンファレンスの中止が発表され、私達としても何かしらの対応が求められるようになりました。
当初、CAMPHOR- DAY は今まで通り CAMPHOR- HOUSE での開催を前提に計画していましたが、「この状況で参加者を CAMPHOR- HOUSE に集めるのは危険」と判断し、急遽 YouTube でのオンライン配信に変更しました。
この判断は私のワガママでもあったのですが、@km_conner を中心に、短い準備期間で配信環境を作り上げてくれ、少々トラブルがありながらも素晴らしいオンラインイベントをやり遂げることができました。
CAMPHOR- HOUSE の一時閉館とイベント延期
3 月後半になると京都周辺でも感染者が増え始め、3 月 30 日に運営メンバーから「閉館を検討した方が良いのでは?」という意見が出てきました。その日のうちに深夜まで議論した結果、3 月 31 日付けで CAMPHOR- HOUSE の一時閉館をアナウンスすることを決定しました。(エイプリルフールである 4 月 1 日まで伸ばしたくなかったという意図もありました。)
【お知らせ】京都市内におけるコロナウイルスの感染状況を鑑みた結果、4/15までCAMPHOR- HOUSEの開館を取りやめることに決定いたしました。
ご理解とご協力お願いいたします。— CAMPHOR- (@CamphorKyoto) March 31, 2020
その後閉館期間を延長し、再度開館を始めたのは 2 ヶ月後の 6 月になってからでした。
【お知らせ】京都府の緊急事態宣言の解除を受け、6/2より制限付きでCAMPHOR- HOUSEの開館を再開いたします。
各自「京都府における緊急事態宣言解除後の対応方針」に基づく感染予防対策をした上でお越しください。
また、次ツイートの利用制限の確認もお願いいたします。— CAMPHOR- (@CamphorKyoto) May 28, 2020
また、この一時閉館により開催を予定していた勉強会が延期になり、様々な対応に追われることになりました。
現在の CAMPHOR- の運営資金は企業様によるスポンサーによって賄われているため、このままイベントを開催できない場合、今年度の予算繰りがかなり厳しくなる見通しとなり、運営内のムードは厳しかったです。
開館再開後の CAMPHOR- HOUSE
6 月の開館再開後は、マスクの着用や消毒の徹底、人数制限を行いながら、少しずつ新しい日常を模索しました。
延期になっていた勉強会は各企業様と調整し、人数制限やオンライン併用といった今までとは異なるスタイルの勉強会に挑戦しました。
前例のないスタイルだったため苦労した部分もありますが、担当の方に尽力していただき、開催まで漕ぎ着けることができました。
開催後のアンケートでは、「制限の中だったが久々のオフラインの勉強会はとても良かった」という趣旨のコメントを複数いただき、調整を重ねた甲斐がありました。
「リアル」なコミュニティの存在意義
さて、ここまで 2020 年を振り返ってきましたが、見て分かる通り CAMPHOR- はこの時代においてもオフラインのコミュニティを模索してきました。
これは、私を含め周りの人達が「リアル」で交流できることに共通の価値を見出しているからに他なりません。
2020 年は非常に多くのオンライン勉強会が開催される 1 年になりました。
結果として、今まで勉強会に参加できなかった地方の人が勉強会に参加できるようになり、ITコミュニティに接する機会が増えたように思います。
しかし、コミュニティの運営側の視点に立つと、必ずしも良いことばかりではないというのが実情です。
今までの勉強会はただ技術に関する知見を得るためだけではなく、その場で出会う人との交流に重きが置かれていたように感じています。
運営側からしても「(労力を使うが)勉強会を開いて交流の場所を提供することにより、自分も様々な人と交流できる」というメリットがあり、参加者との Win-Win な関係が気づけていました。
しかし、オンライン勉強会では Win-Win の重要な要素の1つであった「交流」が非常に難しくなりました。
Spatial Chat や Remo、Discord など様々なツールを検討し、実際に取り入れているコミュニティも多くありますが、実際にオフラインのころと同等に交流できるているかと言われると難しいのではないでしょうか?
勉強会会場で出来ていたあの交流は、「会場の雰囲気」や「そこに集まる人のモチベーションの高さ」を肌で感じることによって成り立っていたと思います。
その空気感をオンラインで作り上げるのはなかなか難しいです。
そうなってくると、両者の Win-Win の関係が崩れ、運営の負担だけが増えて辛い気持ちになってしまいます。
そのため、私達はオンラインで頑張るのではなく、この時代に合う「リアル」なコミュニティ作りに注力することにしました。
「リアル」なコミュニティである CAMPHOR- の良さ
こたつにみかん
「リアル」なコミュニティである CAMPHOR- の良いところは「そこに行けば同じ趣味を持つ誰かがいる」ところです。
困ったとき、誰かに作ったものを自慢したいとき、特に用事はないけど技術の話をしたいとき、etc、、、そんなときにふらっと行けるコミュニティの存在はとてもありがたいです。
たまたま居合わせた人と交流できる、来るもの拒まず去るもの追わずゆるくつながる、そんなコミュニティが CAMPHOR-です。
チームとコミュニティの違い、会社・組織をどう捉えるによると、コミュニティは同じ価値観を持つ人が集まってできるものだと言われています。私達は共通して「『リアル』で技術の話をするのが楽しい」という価値観を持っています。
そんな価値観を持つ人の拠り所が「リアル」なコミュニティであり、それが"今"の CAMPHOR- の存在意義だと思います。
おわりに
私は今年度で大学を卒業し、CAMPHOR- の運営からは外れます。
来年は今年副代表で活躍してくれた @km_conner が代表を務めます。年下である私の無茶振りや雑用も手伝ってくれて感謝しかありません。
来年は今年よりもより良い CAMPHOR- を作っていてくれることを願っています。
また、これまで CAMPHOR- に遊びに来てくれた方・まだ来たこと無い方、両方ともぜひ遊びに来てください!このご時世のため、たくさんの人数で一度にとはいかないですが、しっかりと対策をした上で来てくれると嬉しいです。
最後になりますが、運営メンバー、今年 CAMPHOR- の活動に少しでも関わってくれた方、本当にありがとうございました。特に、私と年単位の予算について根気よく議論してくれた会計の @dora1998 には非常にお世話になりました。
CAMPHOR- Advent Calendar 2020 はこれにて終了です。最後まで読んでいただきありがとうございました!