この記事は,CAMPHOR- Advent Calendar 2019 の 25日目 の記事です.
こんにちは.CAMPHOR- 9期代表の@shiba6v です.
Advent Calendarの記事を書いた方も読んだ方もお疲れ様でした!
今年のアドベントカレンダー事情としては京都大学アドベントカレンダーや熊野寮アドベントカレンダーなど,エンジニア以外にもアドベントカレンダーが広まって面白い記事がたくさん投稿されていました.毎日記事を追うのも大変な量でしたが,僕も楽しんで読ませてもらいました.
CAMPHOR- Advent Calendarからも負けずに面白い記事がたくさん出ていたと思います.特に,看護学生がCAMPHOR-を訪れてUnityの勉強を始めるまでと,これからプログラミングを始める君へは,CAMPHOR-との関わりについても書かれていて面白いので,まだ読んでない人はぜひ読んでみてほしいです.
Advent Calendarを毎日更新してくれたぷらすくん,ありがとうございました!
さて,タイトルの通りCAMPHOR-は今年一年で大きく生まれ変わりました.
変わったことについて,4年前の僕のCAMPHOR-との出会いから振り返っていこうと思います.
CAMPHOR-との出会い
僕がCAMPHOR-に初めて来た時は1回生でした.
その時はプログラミングを勉強し始めたくらいで,コミュニティに所属して勉強するのがいいらしいという話を聞いて検索して出てきたのがCAMPHOR-でした.
最初は入口の前まで来て,自分が入っていいのか分からずビビって帰りました.(笑)
その後,ソーシャルゲームの会社でUnityのコードを書くアルバイトを始めました.
アルバイトはとても楽しかったのですが,授業に行ってコードを書いて,寝て起きて,また授業に行くだけの日々を過ごしていると,段々と一緒にプログラミングのことを話せる友達が欲しいと思い始めました.そう思った僕は,再びCAMPHOR-を訪問しました.
実際行ってみると,CAMPHOR-の人は暖かく迎え入れてくれました.
開館時間には自分の作業をしたり,技術の話をしたりして過ごします.技術的に難しい話をしている人が多くて,時々僕は宇宙猫のようになっていましたが,知らない世界に出会えたようで楽しいと思っていました.
運営としての活動
その後,何度かCAMPHOR- HOUSEに通っていたら運営メンバーになりました.
CAMPHOR-では企業とのイベントを開催していて,2016年に運営メンバーになってから僕はLINEさんとのイベントを担当しました.ちょうどLINE BOTが出始めた時期で,LINE BOTのチュートリアルのイベントでした.(その時のブログはこちらにあります.)
僕はこのイベントで,自分のキャラクターが褒めてくれるLINE BOTを作りました.友達も何人か使ってくれて楽しかったですし,LINE BOTをサクッと作れるようになりました.
このように,コミュニティにいると企業や訪問者,他のメンバーやOB/OGから新しい情報が入ってきます.
CAMPHOR-には運営メンバーだけではなく,開館日に遊びに来る人もメンバーとしていて,サークルよりもゆるいつながりが形成されています.一人で情報を集めるのには限界があるので,興味が近い人が集まっていることには大きなメリットがあります.
コミュニティで知ったことを生かして何か作ったりして発信して,それを見た人が集まってくる,そういった場所は素敵だなと思いました.
コミュニティの硬直
2017年に僕は1回目の代表をやりました.この時は3回生でした.この時から,CAMPHOR-には学部生の運営メンバーが少なくなっていて,新しく運営に加わる人もあまりいませんでした.
HOUSEに遊びに来る心理的ハードルが高いのかもしれない,HOUSEがいつ空いているかわかりづらいから来づらいのかもしれない,といった具合で原因を考えて,初心者向けのイベントを開催したり,開館の曜日を固定したり,実際に来た人の人数を数字で追ったりしました.
コミュニティが硬直した原因は,新しく運営メンバーが加入する流れが途切れてしまったことだと思います.
偶然や何らかの原因で一旦その流れが途切れると,コミュニティの話題の技術レベルの平均が上がっていったり,興味の方向が固定されていきます.新しくCAMPHOR-に興味を持つ人の技術レベルや興味の方向は様々なため,現行メンバーにとっては,新しく来た人より現行メンバーの方が話題が合うことになってしまいます.そのため,現行メンバーが技術的な興味が合う新しい人を欲しがっても,それはなかなか難しいため新しい人が入ってきません.
さらに,もしここで新しい人を連れて来たとしても,現行メンバーが新しい人を受け入れる心理的なハードルが上がっているため,うまく馴染んでもらうことができません.
このように,新しい人が入ってこないとコミュニティは硬直し,更に新しい人が入りづらくなります,負のスパイラルです.
(余談ですが,ジュニアエンジニアを採用することの意義について書かれた記事があり,近いものを感じました.こちらです.)
新しいメンバーを求めて
2017年から2018年にかけて,新しいメンバーを増やすための施策を継続的に取ってきました.
2018年のアドベントカレンダーの最終日の記事から引用すると,
閉じた雰囲気を壊して集団を外に開いていくのは痛みを伴うので,どれくらいの痛みを許容できるのか,そもそも CAMPHOR- とは何か・存続させる必要があるのか,どんな人と一緒に活動していきたいかといった出口の見えない議論を重ねました.
とあり,この時は,現運営メンバーの利益を守りつつ一緒にCAMPHOR-を作っていける人を集めることを考えました.
未訪問者がCAMPHOR-のことを知ることができるように内部の情報を発信することや,開館日に来やすいように開館日の曜日を固定すること,訪問してくれた人と連絡を保つこと,本やモニタ,お菓子などの環境の充実,知り合いを頑張って連れてくることなど,様々な施策を取りましたが,どれもかなり効果があったと思います.
そのおかげで,CAMPHOR-に関わってくれる人は徐々に増えていきました.
依然として新規運営メンバー受け入れの心理的ハードルが高いという問題はありました.ですが,2018年度で卒業するメンバーが多かったことで運営の人数が減るタイミングでもあり,そのタイミングに合わせて新しく運営メンバーを受け入れることができました.このチャンスを逃さなかったのは,運が非常に良かったと思います.
新しい運営メンバーと一緒に
2019年,新しい運営メンバーを迎えて運営が始まりました.2017年の時と比較すると,運営メンバーはほとんど入れ替わりました.この時期の運営メンバーは11人で,6人が2019年前半に入りました.ここで僕は2回目の代表を務めました.
ノウハウの継承
2018年までの運営の努力の結果として,少ない人数でも運営を回せるノウハウが蓄積されていました.例えば,運営のタスクは全てGitHubのissueで管理されていて月一回のミーティングで運営タスクの進み具合を全体に共有します.企業との協賛イベントのやり方はドキュメントにまとめられていて,学生が興味がありそうなイベント内容になるような企画のやり方や,当日の運営をスムーズに行うための知見がまとめられています.
僕の2019年の使命は,これらの運営ノウハウを継承することでした.ありがたいことに,新しく入ってくれた運営メンバーのみんなはとても熱意を持って取り組んでいて,ノウハウの継承はうまく行きました.
今年は,以下のイベントを行いました.これらのイベントを新しい運営メンバーと一緒に作っていく中で,多くの運営メンバーがイベントの開催の知見を持っている状態になりました.さらに,今までは見えなかった課題も新しい運営メンバーならではの視点から見えてきました.
企業と共同で開催するイベントに加えて,学生主催イベントも開催できたのはとても良かったですし,僕自身参加して楽しかったです.
HOUSEの環境の向上
CAMPHOR- HOUSEの環境向上の一環として,本やお菓子を柔軟に購入できるフローを整えました.それによって,HOUSEがより居心地の良い空間になったと思います.
HOUSEのIoT化は新しく入った運営メンバーでガンガン進めていって,Slackからエアコンを操作することで開館前にHOUSEを暖めたり,スマートスピーカーを使って楽に電気を付けられるようになりました.
広報
ステッカーやビラの作成も素早く行われて,広くCAMPHOR-の活動を周知するための取り組みを始めることができました.
また,東京でCAMPHOR-の活動を紹介する機会もありました.CAMPHOR-の未来についての構想もこのあたりから練り始めています.
まとめ
2019年の振り返りというよりは,2017年から取り組み続けてきたコミュニティに新しい人を入れる取り組みの総括になりました.
まとめとしては,コミュニティを維持してその価値を発揮し続けるためには,常に新しい人を入れ続けることが大事だということです.
一度閉じた雰囲気になってしまうとその状態から抜け出すことは難しいですが,僕たちは,新しく人が入ってきやすいように地道に改善を重ねた結果,巡ってきたチャンスを掴むことができました.
ということで,今年の運営の成果は主にコミュニティの生まれ変わりとノウハウの継承でした.
CAMPHOR-は2020年で10年目を迎えます.
来期の代表はぷらすくんです!
CAMPHOR-をもっと良いコミュニティにするための案を色々と考えているようなので,今年を守りの年だとすると,来年は攻めの年にしてくれると思います!
CAMPHOR-の活動が気になった方は,開館日程をこちらで見て,ぜひCAMPHOR-に遊びに来てみてください!
One thought to “2019年のCAMPHOR- 総括 〜コミュニティが生まれ変わるために〜”