こんにちは@siriusjackです。
先日3月17日、株式会社サイバーエージェントよりエンジニアの馬場様に来ていただきアドテク入門講座を開催しました。
「アドテクって最近良く耳にするけれど、実際どんなテクノロジーなの？」から「あー、アドテクってあれね、foo bar な仕組みで動いてて、baz quxな世界でしのぎを削っている技術だよね。」のfoo bar baz quxと言ったキーワードが分かるようになることを目標に、ということで今回お話していただきました。
黎明期の手作業による素朴なネット広告の話から始まり、広告配信の自動化、オンライン広告取引市場、自動取引システムの形成(DSP、SSP)、自動取引システム上で最適な広告配信を行うため形成されつつあるデータ処理基盤(DMP)、と歴史的経緯をたどりながら現在の混沌としたアドテク業界の現状をざっくばらんに紹介していただきました。
オンライン広告の自動取引(RTB)を行うDSP<->SSPは50 msというごく限られた時間の中で適切なレスポンス（impression）を返さなければならないというシビアな要求を課せられている為、高速に動作する賢いサーバー群を設計すればするほど儲かると言った（HPCガチ勢が喜びそうな）話や、そもそももっと実際の広告効果(conversion)につながるような方針を採ることを模索するログデータ分析（データマイニング）の世界もあるといった話もあり、技術的にも広がりのある分野であることが感じられました。具体的に用いているツールについても比較的モダンな言語やライブラリ、フレームワークを使って開発しているようで、親しみやすさを感じる部分もあったように思います。
また、会場の質問では広告業界の敵"Adblock"が話題に上がり、そもそものオンライン広告のあり方について考えるきっかけにもなりました。実際には"Adblock"を入れるようなユーザーは数が少ないため現時点ではビジネス上問題にはならないとのことではありましたが、うざがられない広告・むしろユーザー側に積極的に受け入れられるような広告のあり方について考えると更にまた新たなサービスが生まれるかもしれません。
最後に勉強会後のピザを囲っての懇親会ですが、今回もサイバーエージェント様にご馳走していただきました。ありがとうございました！
次回3月24日はKMCとの合同LT会を開催する予定です。