こんにちは、 CAMPHOR- 運営メンバーの @artic-plus です
6月10日に、【コンパイラ・リンカ】 植山類さん 招待講演というイベントを開催しました!
大規模開発の現場において世界的に業界標準として使われている
LLVM lld/moldリンカを開発した植山 類さんにご来館頂いて、低レイヤに関するご講演を頂きました。
今回のイベントは大変な盛況で、対面・オンライン合わせて100名近い方にご参加いただきました。
当日の様子を紹介します。
第一部 オープンソースコンパイラの開発
植山さんのgoogleでのご活躍を中心に、リンカを開発するようになった経緯や、開発の実際に関してお話いただきました。
リンカにVisual Studioのコンパイラとの互換性を持たせるための道のりや、リファクタリング、高速化など大変含蓄に富むお話でした。
第二部 命令セットとリンカ
最近開発されたmoldを各ISAに移植する際の苦労や、リンカ開発者からみた各ISAの特徴に関してお話いただきました。
オブジェクトファイルの中身を位置独立に展開するための仕組みや、それを様々なISA上で実現する際のノウハウなど、リンカを実装してみたくなるような内容でした。
最後に
今回のイベントでは、植山 類さんにお越しいただき、リンカの仕組みや実装、ISAとの関わりなど低レイヤに関する内容を様々なこぼれ話とともにご講演いただきました。
滅多に聞くことのできないOSSや低レイヤの世界を知ることができる、大変有意義なイベントでした。
講演後の懇親会も、低レイヤに限らず様々な内容で大いに盛り上がりました。
低レイヤに関心をお持ちの方にも多くご参加いただき、専門的な質問も飛び交うディープなイベントとなりました。
本イベントにご参加くださったみなさん、そして何より大変貴重なご講演をしていただいた 植山 類さん、本当にありがとうございました!!