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CAMPHOR- 2022年の総括 ~やりたいことに使ってもらえるコミュニティ~


こんにちは、CAMPHOR- 12期代表の ほない です。

CAMPHOR- Advent Calender 2022 の記事を執筆してくださったみなさん、ありがとうございました。最終日のこの記事では、2022年のCAMPHOR-を振り返りながら、CAMPHOR-というコミュニティについて書きたいと思います。

CAMPHOR-とはどのような場所か

CAMPHOR-というコミュニティは、入退会の概念はありません。さらに、イベントはともかく、開館日は来ていただいても何かやることが決まっているわけではありません。では、CAMPHOR-に関わる目的、利点は何でしょうか。

CAMPHOR-は、学生を主語としたときに、所属するコミュニティではなく「使う」コミュニティだと思います。

筆者は、大学に関してこのようなことが言われるのをよく耳にします。大学には図書館や実験室、キャリア支援などの多くの設備・組織があり、様々な分野の学生や教員が集まっています。それらを自らがやりたいこと、興味のあることに利用できるという意味です。

CAMPHOR-も同様です。CAMPHOR- HOUSE に行けば、作業スペースや書籍、 CAMPHOR- Make にある設備、HOUSEを訪れている学生や運営メンバーがいます。コミュニティのSlackもあります。それらを「使って」、自分が興味のある分野を深めたり、個人では大変なことを相談しながら進めたりすることができます。

授業の課題をしに来た、立ち読みしてみたい本がある、ちょっと雑談がしたい、ちょっと3Dプリンタで刷ってみたい(!) というように、個々人に合った使い方ができるコミュニティです。

運営メンバーとCAMPHOR-の活動

運営メンバーも、CAMPHOR-を「使って」います。というのも、CAMPHOR-のために運営に参加しているという面もありますが、CAMPHOR-の運営を通して個人のやりたいことができるという側面があるからです。コミュニティの維持のための仕事はありますが、それ以外にやることは各期の運営メンバーに任されています。

組織が先にあって、組織のためにこんな取り組みをしましょう、というよりは、個々の運営メンバーの興味・やりたいことが先にあって、それに他のメンバーも乗っかって、それがCAMPHOR-の活動になる、という流れが今のCAMPHOR-にはあります。

具体的な活動として、 輪読会 の開催や Night開館24時間開館、最近始まった Podcast、来月開催の
OSSにコントリビュートするまで帰れない(?) イベント 、書籍や機材の購入、GitHub等を用いた運営業務の自動化、サーバーの構成やデプロイ方法の改善、 Makeの設備の拡充 などを行った(あるいは行っている)のですが、これらは運営メンバーの個人からの提案や、「こういうことをやりたいな」「こういうものがほしいな」というちょっとした雑談から始まっています。提案してくれた運営メンバーのみなさん、ありがとうございます!
輪読会の様子
輪読会の様子

多様な活動が生まれるコミュニティを目指して

2022年の運営メンバーには、ここ数年多かったWeb系のソフトウェア開発に興味がある人だけでなく、OS・コンパイラなどの低レイヤー、ロボットや電子工作などのハードウェアなどに興味がある人もいて、分野が多様になりました。少人数で興味のある分野も異なる中、運営主体としての体制を保ちつつ、先に述べたような個々がやりたいことができる流れを作るにはどうすれば良いのでしょうか。

「こういうことをやってみたい」と言う人(提案者)がいたときに、周りの人の中には、そんなに興味がなかったり、その分野を知らないということが起こると思います。そこで無関心だったり、よく分からないからと反対したりすると、やりたい人のモチベーションを削いでしまうだけでなく、組織全体として新たな取り組みが生まれなくなってしまいます。

興味や知識のない分野だったとしても、とりあえず話を聞いてみることはできますし、聞いているうちにその分野に興味をもてるかもしれません。懸念点や疑問点があっても、議論することで解消されるかもしれません。同時に、提案者にとってはやりたいことが明確になり、モチベーションが高まることが期待できます。もちろん、話を聞いた結果、「やはり興味はあまりない」と感じることもあるでしょう。しかし、明確な反対や懸念がないのであれば、周りの人は提案者の気持ちを尊重して見守ってあげるべきだと筆者は思います。

このように、やりたいことを「とりあえずやってみよう」「やっていき」の雰囲気をつくることが、少人数でも多様なことにどんどん取り組んでいく集団を形成すると考えています。結果、うまくいかなかったとしても、それに対しても寛容であることで、また新たな取り組みが生まれていく好循環になると思います。

(参考: 自己組織的な開発チームを如何にして作り上げるか p.37-44。 2年前にこの記事を教えてくれた10期代表の ぷらす くんありがとうございます。)

おわりに

コロナ禍以前から遊びに来てくれていた学生が年々卒業を迎え、HOUSEという「対面」の場に新たに来てくれる学生も少なく、運営メンバーの代替わりが去年・今年と激しいこともあり、CAMPHOR-はコミュニティとして大変な時期を迎えていると感じています。

それでも、2022年のCAMPHOR-は、「使ってもらう」コミュニティ、そして「やりたいことをやっていける」コミュニティに近づけたと思います。まだCAMPHOR-に来たことがない人も、ぜひCAMPHOR- HOUSEを一度訪れて、CAMPHOR-を みなさんの「やりたいこと」に「使って」いただければと思います。そして、CAMPHOR-から新たな活動、取り組みが生まれることを願っています。

来年度の代表は れおまる くん、副代表は Saza くんです。彼らをはじめとする運営メンバーの多方面への興味を生かして、CAMPHOR-をより活発なコミュニティにしてくれると思います。今後のCAMPHOR-にもどうぞご期待ください。

それではみなさん、よいお年をお迎えください!

CAMPHOR- HOUSEと看板


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