こんにちは!@yu-i9です.
3月26日に株式会社サイボウズのエンジニアを二人お招きして,「Elasticsearchで実現するスキーマレスデータベース基盤」についての勉強会を開催しましたので,その模様をお伝えします.当日はサイボウズのWebデータベースサービスであるkintoneを軸にした二本立てのトークイベントでした.ここでは,それぞれの内容について簡単に紹介していきます.
1.
スピーカー: 三苫 亮 様 (@mitomasan)
資料: https://www.slideshare.net/RyoMitoma/kintone-73674134
kintoneでは,ユーザーが自由にデータのスキーマを変化させることができるため,バックエンドにはスキーマ不定なデータを扱う仕組みが必要です.このトークでは,まずRDBMSを用いてスキーマ不定データを扱う手法と,それらの手法を大規模データに適用した際のパフォーマンスの問題について説明していただきました.次に,データ検索部分をElasticsearchに置き換えた新たなアーキテクチャの紹介があり,難しいポイントやパフォーマンスの向上について説明していただきました.
高度な内容でしたが,質疑応答ではトランザクションや実装の詳細に踏み込んだ質問が飛び交い,サイボウズの実装に会場から拍手が起こる一幕もありました.kintoneを支える最新技術を堪能することができる,非常に充実した発表をしていただきました.
2.
スピーカー: 酒井 康晴 様 (@sakay_y)
資料: https://www.slideshare.net/YasuharuSakai/20170326-camphor-kintone
kintoneでは,プログラムを書くことなくWebアプリを簡単に設計できます.ビジネス向けのイメージが強いkintoneですが,このトークではkintoneが持つエンジニア向けの側面について紹介していただきました.以下の三つのデモを通して,kintoneの拡張性の高さを知ることができました.
- kintoneが提供するJavaScriptのAPIとEventsを使い,レコード登録時の動作をカスタマイズする.
- Webhookを用いてkintoneにおける変更をSlackに通知する.
- REST APIを用いてGitHubのプルリク生成をkintoneのレコードに反映する.
他サービスとの連携など,エンジニアの好奇心を刺激するエキサイティングな発表をしていただきました.
発表終了後には,サイボウズのご厚意でお寿司とビールを提供していただき,懇親会を開催しました.そこでも発表の詳細や技術に関する議論が飛び交い,非常に充実した会となりました.
CAMPHOR- について
CAMPHOR-では4月以降も,株式会社フェンリルとのiOSアプリ開発入門イベント,株式会社フリークアウトのエンジニアをお招きしてのトークイベントなど,様々な活動を行っていきます.気になった方は,CAMPHOR-のTwitterやFacebook,connpassをチェックしてみてください!
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